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calling you 「わたしはあなたを呼んでいる」

内なる静寂

昨年から、ずっとこの言葉がこころに浮かんでは消えていくという事を繰り返しています。
自分のこころの深いところからの呼びかけです。
「I am calling」

昨晩、この感覚が沸き起こってきて、なぜかふと30年も前に観た映画を思い出しました。

バクダッド・カフェです。


バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版 (字幕版)

その当時、私はまだ18か19歳だったかと思います。
ですが、この映画にとても心惹かれたのを覚えています。

いまでも、「あなたの好きな映画は?」と聞かれたら、真っ先に「バクダッド・カフェ」と答えます。
他にも、ありますけどね。好きな映画。

なにより、すごく印象に残るのが主題歌の「Calling You」
まさに、ここずっと私のこころにささやかれている言葉です。

 

ラスヴェガス近郊の砂漠にたたずむ、さびれたモーテル”バグダッド・カフェ”。そこに現れたのは旅行中に夫と別れたばかりのドイツ人女性ジャスミンだった。家庭も仕事もうまくいかず、常に”怒り”モードの女主人ブレンダは、言葉も通じない珍客にストレスをつのらせるばかり。だが、いつしかジャスミンの存在は、この店をオアシスのようにうるおし始めるのだった……。

YouTubeで検索すると、なんとバクダッド・カフェの英語版がノーカットで観られました!
まったく英語分からないけど、やはり最初から最後まで惹きつけられて観てしまいました。

私の解釈ですが、この映画はかなり深いメッセージがふくまれているのでは?って感じました。
若くても、その当時の私は理解できていなくても何かを感じとっていたんでしょうね~。

登場人物のそれぞれの性格やちょっとした小物使い、それに歌や音楽によって、隠されたメッセージが観る人によってひも解かれるようになっているのではないでしょうか。

対照的な二人の女性。

今までの人生は、不安や恐れ憤りで「もううんざり」しているブレンダという女性と、もの静かではあるけどもその場その場で臨機応変に対応し、行動もし、楽しむことを知っている女性ヤスミン。

泣き止まない赤ちゃんは、まるで忙しく私たちのこころをかき乱す「思考」のよう。
ブレンダは当然、この赤ちゃんに振り回されているが、ヤスミンは不快感など見せずに愛情をもって抱きしめます。

この二人の女性が、もしひとりの人間を象徴しているとしたら・・・

外側の現象に右往左往し、他人を批判したり、自分自身をジャッジしたりする人生から、静けさと知恵でもって、周囲を明るく照らしこころの平安を手に入れる。

私は、ブレンダは心の外側を求めている人間を表現していて、ヤスミンはその人間のこころの内面深くにある一度も世界と切り離されてはいないと知っている部分を表現しているのではと勝手に解釈しました。(^^;

映画の後半で旅行者用のビザで働いていたことで、強制的にドイツに返されるということになりますが、注目したいのがブレンダのその時の様子です。

ヤスミンからの手紙や電話を待ちわびるようになっていました。

一度、自分のこころの深いところにある平安を知ると、もう元に戻れなくなる。
そして、静かにそのものの声「呼びかけ」が来るのを待つようになると。

その平安とともに在るとまさに「マジック」が起こり始めるよ・・・と
こんなメッセージがあるのではないだろうかと、深夜のYouTube動画を観ながら、この呼びかけにひとりひっそりと感動の涙を流しました。

今年は、いよいよと外側に向けていた意識を内面に向けていく年になってきていると感じています。

呼びかけは、それを求めている人のもとにやってきているはずです。
でも、この呼びかけは「思考」が騒がしいと聞き取ることができない。

木々の間を通り過ぎる風のささやきのようでもあります。

「I am calling」
私自身からの呼びかけに答えられるようになりたいですね。

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